Dr.市橋のページ
当クリニック院長市橋秀夫の論文や著書などを紹介します。
学会や専門誌などに発表された論文は、うつ病、神経症、統合失調症、境界性人格障害、自己愛性人格障害、心気症、非定型精神病、緊張病、児童精神医学、注意欠陥多動性障害、ヒステリー、摂食障害、多重人格などおよそ80編に上りますが、その中から専門家以外の皆さんにも興味をもっていただけそうなものをいくつか選び、ご紹介します。
論文など
内的価値の崩壊と結果主義はどのように精神発達に影響しているか
この論文は精神科治療学の特集に掲載したものです。おそらく専門家以外の方でも関心を持っていただけると考え、ご紹介します。抄録や文献は省略してあります。
- はじめに
- 外的価値と結果主義
- 外的価値
- 内的価値
- 結果主義
- 価値の相対化
- 自己愛性人格構造との関連
- 外的価値観から内的価値観へ、結果主義からプロセス主義へ
統合失調症の初回面接
専門医学雑誌の特集用に依頼され、精神科の若い医師向けに書いた論文です。 ホームページ向けとしてはどうかと思いますが、専門家がどういう視点で診察をするのかを知る上で、興味を持つ方もあるかと思い、取り上げました。
- 初診面接の意味
- 一人で受診してくるケース(軽症統合失調症)
- まず、統合失調症を思いつくこと
- 説明のための比喩の選択
- 初回処方
- 家族への説明
- 家族に付き添われて来院するケース(急性統合失調症)
- 家族との面接
- 患者との治療同盟の樹立
- 聞き入ること
- 猜疑心に対応する
- 直截で含みのない言葉で語る
- 言葉を補うこと
- 言いたくないことは話さなくてもよい
- 患者の不安に焦点を合わせる
- 病気であることの告知と治ることの言明
- 急性精神病の初回薬物療法
- 家族に伝えること
少子化と現代の子ども <自己愛性人格構造の視点から>
- 始めに
- 従来の家族問題論
- 少子化は何をもたらすか
- 「輝いていたい」子ども達
- 親の欲望と投射としての「親の期待」
- バタフライナイフ事件と学級崩壊
- 症例
- 摂食障害
著書、共著、監修など
新刊
症候からみた精神医学 (精神科臨床ニューアプローチ 1) (単行本)
市橋 秀夫 (編さん)
出版社: メジカルビュー社 (2007/02)
ISBN-10: 475830226X
ISBN-13: 978-4758302265
パーソナリティ障害(人格障害)のことがよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版) (大型本)
市橋 秀夫 (監修)
現代に急増するパーソナリティ障害を紐解く
人格が障害されるとは? そのタイプとは? 本書では最近多い2つのタイプ「境界性」「自己愛性」を中心に患者の心を解読し、治療の進め方、対応法を詳しく解説
出版社: 講談社 (2006/9/9)
ISBN-10: 4062594080
ISBN-13: 978-4062594080
既刊
心の地図〈上下〉
―こころの障害を理解する
市橋 秀夫 (著)
出版社: 星和書店
ISBN-10: 4791103556 (上巻)
ISBN-10: 4791103564 (下巻)
- 統合失調症の精神病理」11、12,13巻(東大出版会)
- 「空間の病い」(海鳴社)
- 「精神科エマージェンシー」(中外医学社)
- 「風景構成法」(岩崎学術出版社)
- 「統合失調症」(星和書店)
- 「器質性精神障害」(星和書店)
- 「統合失調症の精神病理と治療・予後の経過」(星和書店)
- 「臨床精神医学講座-緊張病」(中山書店)
- 「精神統合失調症-基礎と臨床」(弘文堂)
- 「心の地図」上下巻(星和書店)
- 「精神科臨床 ニューアプローチ7 児童期精神障害」(メジカルビュー社)
- 「うつ病診療のコツと落とし穴」(中山書店)
- 「TODAY'S THERAPY 2006 今日の治療指針 私はこう治療している 」(医学書院)
- 「新世紀の精神科治療」(中山書店)
- (第5巻 別紙 現代医療文化のなかの人格障害 自己愛と人格)