レスポンシブウェブサイト作成、グラフィックデザイン、システム開発	株式会社アストラザスタジオ

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Google Analyticsが新しくなる?

アストラザスタジオ 通信 No.15 2022.8.24

皆様のホームページの多くには Google Analyticsという仕組みが実装されており、サイトが何人に見られているか、もっとも閲覧頻度が高かったのはどの画面か、あるいはそれぞれの画面をどの程度の時間をかけて見ているかといった、詳しいアクセス情報を調べることができるようになっています。

ホームページの閲覧状況を数字で理解するには欠かせないGoogle Analyticsですが、「総閲覧画面数が多いからと言ってサイトが優れているとは限らない」といった批判もありました。確かにアクセス回数や人数といったうわべの数字だけを拠り所にすると、ホームページが本当に閲覧者に最適化されているか判断を誤る心配があります。そこで、Google社がこのアクセスログ集計の仕組みを根本から見直したのが、新しいGoogle Analytics「GA4」です。またGA4は、ヨーロッパを中心に高まっている個人情報保護への要求にも配慮したものと言われています。

GA4はすでに利用可能です。現在のGoogle Analytics(ユニバーサルアナリティクス)は、2023年6月30日を持ってアクセス情報の収集を停止してしまいますので、今後もアクセス状況を客観的に把握しながら、ホームページの継続的な最適化をご希望でしたら、早めにGA4の実装をお勧めします。

【目次】

1. 新しいGoogle Analytics「GA4」とは
2. これまでのアナリティクスとの違い
3. 現在のバージョンの調べ方
4. 導入方法


1. 新しいGoogle Analytics「GA4」とは

GA4は正式名称「Google Analytics4プロパティ」で、アクセス情報の収集にはプライバシーが重視されるようになった他、機械学習モデルを活用した予測機能が導入され、ホームページの改善案などを提示してくれるようになりました。これまでのアナリティクスでは、セッションやページを軸とした計測がされていましたが、GA4ではユーザが起こした「イベント」を軸にするように変更されています。  

例えば、あるページの閲覧時間が1秒であっても3分であっても、ページビュー数に差はありません。また、目的のページに辿り着くまでに10ページ移動しなければならないサイトの場合、セッションあたりページビュー数はその分増えることにはなりますが、はたしてこれが「良いサイト」なのか考えると、アテになりません。閲覧者の満足度を把握するには不充分だった旧アナリティクスでしたが、GA4ではユーザの「行動」を計測することで、サイトそのものの価値や次の行動予測、予測に基づいたサイトの改善に役立つデータを取得することができるようになりました。

・ページではなく行動で解析するようになりました
・世界的なプライバシー保護の観点からデータ収集するようになりました
・解析結果はサイトの成績表ではなく改善のための資料としての用途の向きが強くなりました

2. これまでのアナリティクスとの違い

旧アナリティクスとGA4では先述の通り計測する軸が異なるため、まったく別の解析ツールとして考える必要があります。それぞれで同じ名前の指標もありますが、数字が合わないこともあります。特に大きく変わった点を具体的にお知らせします。

直帰率の概念が無くなりエンゲージメント率が追加された

直帰率とは「来訪したページから次のページを見ずに閲覧をやめた率」のことです。 ページを見ていた時間が1秒でも1分でも10分でも同じカウントが行われており、これらを同じ評価としてしまうのには問題がありました。GA4ではこれが廃止され代わりに「エンゲージメント率」が導入されました。エンゲージメント率としてカウントされるには例えばページを開いてから10秒以上滞在していた、あるいはページの下までスクロールをしたなどユーザの行動に基づいて記録されますので、そのページに対する満足度を推し量ることが可能になりました。

複数の端末をまたいだユーザの行動が計測可能になりました。

パソコンやスマートフォンなど一人のユーザが持つ端末の数が増えましたが、これまでのアナリティクスで表していた「ユーザ」というものが実は端末単位のものだったのに対して、GA4では同じGoogleアカウントでログインしている人を同一人物として捉えてその行動を把握できるようになりました。 例えば通販サイトなどにて電車で移動している間にスマートフォンで商品を閲覧し、自宅に帰ってからPCで決済を行うなどの行動を把握することが出来ます。

一部のデータ保存期間が短くなりました。

プライバシー保護の観点から、一部の記録が最大14ヶ月までとなりました。 これはユーザが行動している時間帯などを用いた「探索」という範囲の計測方法に適用されます。初期設定では2ヶ月になっているため注意が必要です。 その他プライバシーに関わらないデータについてはこれまでと変わりません。

これまではアクセスの増減を元にサイトやページの評価などを行っていましたが、GA4導入後は閲覧者の行動に基づいてホームページの課題発見や改善案の検討ができるようになります。

3. 現在のバージョンの調べ方

旧アナリティクスとGA4では解析結果画面が大きく異なります。

また、それぞれトラッキングコードに特徴があります。

・旧アナリティクス:「UA-」から始まる
・GA4:「G-」から始まる

すでに、GA4での実装が行われていれば問題ありませんが、UAで始まる旧アナリティクスしか入っていない場合は、23年7月以降は計測ができなくなってしまいますのでご注意ください。

導入方法

現在のGoogle Analytics用のアカウントをお持ちでGoogleタグマネージャをご利用であれば、ホームページに変更を加えずにご自身でGA4を導入することが可能です。Googleタグマネージャは、アナリティクスのようなソースコード埋込み型のサービスを利用する際に、タグマネージャに対して別サービスのコードをタグマネージャに登録することで、サービス追加の際にホームページ側の編集が必要なくなるサービスです。

Googleタグマネージャを使わない場合、新たにGoogleタグマネージャを利用する場合、あるいはご自身でのご対応が難しい場合は、遠慮なく弊社にご依頼ください。いずれの場合も費用は12,000円(税抜)です。 
また、これまでアナリティクスをご利用になられていないお客様につきましては、新規でGoogleタグマネージャとGA4を導入するのをおすすめいたします。ご依頼にあたっては、Googleアカウントをご準備いただく必要がございますので、予めご了承ください。

Googleアカウント作成方法などはGoogleのホームページに詳しく掲載されています。

Googleアカウント作成方法

Google Analyticsの実装についてのお問合せ・ご質問は、当社担当者にメールあるいは、当社ホームページのお問合せフォームからお願いいたします。


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赤木 純


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