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病気と治療方法

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ADHD(ADD)

症状

成人になると多動性では子供の時のような落ち着きのなさは少なくなりますが、よく観察すると、始終指を動かしたり、こすったりし、また同じ姿勢を保てず、前後左右に体を動かしている、すぐに席を立ってしまう、いつもなにかしている、じっと座っているともぞもぞする、緊張が高まるといっそうそうした傾向が高まるなどの行動に表れます。

思考面でも多動性が出現します。人が話し終わっていないのに遮って口を挟んでしまう、順番を待てない、一方的にしゃべりたがるなどです。

注意障害では注意の幅と転動性に障害が特徴的です。まんべんなく注意を払うことができない、一つに気が取られると、他が見えない、職場でケアレスミスが多い、注意が散りやすい、人の話を聞いていないといわれるなどです。

注意の必要な作業は困難で、やりたくない作業は続けられない、注意されても同じ誤りを繰り返す、長続きしない、などの問題も生じ易いのです。

興奮性は上司や同僚との衝突、自分で納得できないことに出会うとキレてしまうこと、拒絶されてあり、からかわれたり、批判されたり、挫折したりすることに敏感で怒りを感じやすいことなどがあげられます。熱中癖も興奮性の一つで、競馬、競輪、パチンコなどの賭博やアルコール症、たばこ、シンナーなどのような嗜癖・依存も興奮性に対するコーピングと考えられます。音楽、テレビなどの音がかえって集中を助けるのも注意障害と興奮性に関係がある。

衝動性は無計画性、無秩序性に特徴があり、行き当たりばったりで、すぐに行動に移してしまう傾向や、仕事の手順を考えることが苦手とか、片づけの困難、約束を守れない、期限が来てもやらずに先延ばしにするなどの行動にあらわれます。そのために社会的信用や対人関係の支障を招いてしまうことが少なくありません。整理整頓も苦手の一つです。

これと関連して、初動障害と言うべき現象があります。先延ばしの傾向で、片付けや約束、期限は分かっているので、ぐずぐずと先延ばしをして社会的信用を失うことが起こります。

この障害は多かれ少なかれ心理発達上の問題を合併します。幼児期からほめられることが少なく、叱られてばかりいること、またLD(学習障害=特異的発達障害)を伴うことが多く、特定領域の軽度の失認や失行のために課題失敗を繰り返すために自信を失いがちであり、行為障害(非行)や物質依存を形成しやすいといわれています。この面から単に薬物療法だけでなく、精神療法的なアプローチが必要となってくるわけです。

関連障害

気分障害強迫性障害の合併が少なくありません。また物質依存(シンナー・たばこ・アルコールを含む)や病的賭博(パチンコ依存症)との関連、あるいは児童思春期では行為障害(暴走族・非行グループを含む)、成人では反社会的行動との関連も指摘されています。パーソナリティ障害(境界性人格障害自己愛性人格障害)の合併がみられることもありますが、一番多いのは、職場内の適応障害や抑うつ反応でしょう。

原因

有力な仮説は遺伝要因と周産時障害である。そのほか栄養説などもある。遺伝については実証研究があり、推定遺伝率は64%といわれています。

本障害は微細な脳の機能障害を基盤として生じると考えられ、責任病巣は前頭葉の前頭前野におけるドーパミンの機能低下が考えられています。

治療

基盤となるのは薬物療法ですが、もっとも効果があるメチルフェニデート(Rリタリン)は一部の医師の乱用問題から成人に使用することを禁じられています。16歳までなら、コンサータという表品名のメチルフェニデート時効錠使用できます。近いうちに成人のADHDに有効な薬物が発売になる予定です。

リタリンは依存症が問題になりますが、ADHDの患者さんは依存症になりません。これはおそらく、ADHDの場合にはむしろ鎮静的に働くからではないかと考えられています。

付 大人のADD自己チェクリスト(25設問のうち、10個以上でADDの疑いがある)

「片づかない!見つからない!間に合わない!」リン・ワイス著 ニキ・リンコ訳WAVE出版より引用

始めたことをやり通せないことが多い

人の話を聞いていられないのかと思われる

すぐに気が散る

注意の持続が必要な作業には集中しづらい

やりたくない活動を続けられない

やりかけで別な作業に取りかかることが多い

考える前に動いてしまうことが多い

仕事の手順を考えることが苦手

枠組みの決まった環境だとうまくゆく

人が話し終わっていないのに、遮って口を挟んでしまうことが多い

順番を待つことが苦手

辛抱できない

動きすぎるが、じっとしていると眠ってしまう

じっと座っているのが苦手あるいはもぞもぞ動く

すぐに席を立ちたくなる

いつも何かしている

一度に二つ以上のことに手をつける

拒絶されてあり、からかわれたり、批判されたり、挫折したりすることに敏感

気分がコロコロと変わりやすいが、それには理由がある

舞い上がった後で、悪いことを考えてしまうことが多い

なでる、抱くなどは、するのもされるのも苦手

音楽、テレビなどの音がかえって集中を助ける

すぐに人のせいにしようとする

一人で一方的にしゃべりたがる。しゃべり出すと長い

命令されるよりも頼まれる方が協力的になれる